小児のやけど(熱傷)について

 日本における小児のやけど(熱傷)は軽度なものが多く、適切な治療をすればケロイドなどを形成することが少なく治癒します。
 この理由としては、外国に比し、大きな交通事故や戦禍に巻き込まれることがすくない事が考えられます。ほとんどは家庭内のもので、ポットの湯がかかったり、風呂の湯が熱すぎたり、ストーブに触れたりするものです。

初期対応

 先ず、冷やすことがポイントです。
やけどを起こした場合、放置すると局所の熱が周囲に拡がり、やけどの重症度が高くなります。そのため出来るだけ損傷を拡がさないように充分に冷やして下さい。範囲が比較的小さい場合は洗面器に氷水をつくり20−30分ぐらいを目安に局所を冷やして下さい。
 この場合は冷えすぎないように大人が我慢が出来る範囲で一緒に局所(手や足)を持って氷水につけると凍傷が防げます。
 氷枕(アイスノン)があれが、これをタオルに巻いて局所を冷やすのも効果的です。小さなこどもは冷えすぎて低体温にならないように注意して下さい。

初期対応後の対応

 体表面積の10%以上のやけどは要注意です。創面からの体液の喪失が多くなるため、輸液が必要となりますので、必ず早めに受診して下さい。
 体表面積の目安は片腕(肩から手の先)または片足が10%、体幹(腹部全体)が20%、体幹(背部全体)が20%、顔面・頭部が20%です。

やけどの治療

 以前は抗生剤投与および抗生剤塗布ガーゼは主流でしたが、最近は創傷治癒を促進する事を目的に出来るだけ消毒を控え局所洗浄・創部被覆が治療の方針になっています。
 我々のクリニックも、出来るだけ抗生剤・消毒液を使用しないで創傷治癒を促す方向で加療をしています。

青山こどもクリニック

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