​小児泌尿器診療

 小児泌尿器診療とは外科的部分と小児科的部分を含みます。

 小児科的部分は、尿路感染症や腎臓機能障害などです。外科的部分は手術を含む泌尿器外科疾患で尿道下裂・包茎・埋没陰茎などの陰茎疾患や停留精巣・精巣腫瘍などです。小児科的および泌尿器科的両面からの検討・治療が必要となるものに、夜尿症・尿失禁・水腎症・膀胱尿管逆流症などがあります。

 症状としては、①おねしょが続く、②昼間におしっこが漏れる、③睾丸が腫れた、④おちんちんが赤く腫れた、⑤おちんちんの形がおかしい、⑥赤いおしっこが出た、⑦尿路感染症(腎盂炎)で入院した、などです。

 上記疾患で悩んでおられる方は受診されることをお勧めします。

以下に代表的泌尿器疾患を示しています

​代表的な小児泌尿器疾患例
①包茎
手術が必要な場合と必要でない場合があります。

幼少時はほぼ全員、亀頭は包皮で覆われている『いわゆる包茎』の状態です。多くは年齢とともに自然に亀頭が露出するようになりますので、放置して下さい。

尿の出口が細いため、排尿時亀頭と包皮の間に尿が溜まり、尿が横に向いて飛ぶ時や3才を過ぎても全く亀頭が露出できない場合は一度専門医を受診されることをお勧めします。

②埋没陰茎

陰茎が奥に引っ込んだ状態です。

亀頭部が露出されないばかりでなく、陰茎自体が奥に引っ込んだ状態です。一見陰茎が非常に小さく見えます。手術修復が必要な場合もありますので、一度専門医を受診して下さい。

写真は埋没陰茎+包茎の子供です。

③停留精巣

1−2才が手術時期です。 

精巣が陰嚢内に全く触知できないものから陰嚢内にあるが陰嚢の下まで引き下ろすことができないものまで種々の型があります。入浴時、両側精巣が陰嚢底部まであるかどうか確認して下さい。

④恥垢(ちこう)

よく洗わないと包皮炎の原因になります。

亀頭の部位に薄黄色の塊が見られることがあります。これは包皮と亀頭の間に垢の溜まった状態です。急ぐ状態ではありませんが、包皮炎の原因になる事が多いので、一度受診されるのが良いかと思います。

 

上記患者の包皮を反転したところです。溜まった垢恥が見られます。洗浄が必要です

⑤尿道下裂

尿が陰茎の下方から出ます。

治療可能ですので必ず専門施設を受診して下さい。

排尿が陰茎先端ではなく、陰茎部から陰嚢に至る種々の箇所から排尿される状態です。多くは陰茎の屈曲が強く、立って排尿する事は難しい状況です。重症の場合は外観上女児に間違われる事もあります。

治療可能ですので必ず専門施設を受診して下さい。

上記に示した小児泌尿器疾患は、分かりやすい例です。「うちの子も上の写真ほどではないけど少し気になる事がある」というような場合には、悩まず小児泌尿器専門施設を受診されることをお勧めします。

青山こどもクリニック

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